すんどめの部屋

知っていると得をするネタを紹介したり、しなかったり。FXの話をしたりしなかったりするブログです。

地籍調査とは?このチャンスを逃すとチャンスは2度と来ないと思え!

 

 

親が死んで土地を相続した方なら理解して貰えると思うんですが、

どこからどこまでがウチの土地なの??

という事が非常に多いです。

 

しかも頼りは昔の地図(爆死)

 

相続した土地の境をお隣さんと話し合いをしてハッキリ決めたとしても、測量→登記→境が誰にでもわかるようにしていないと、土地の売買やアナタが死んでしまった時に結局はモメる元に。。。

なぜなら、登記をしている方が圧倒的に強いから。

口約束なんて屁です。屁のつっぱりにもなりません。

 

<モメ事例①>

アナタは相続した土地を売ろうと思いました。幸いにも買いたいという人もいます。

ただ一つ気になることが。。。

現状の土地自体は、境もしっかりと決めているから大丈夫と思っていたけど、昔の地図(土地台帳付属地図 ※後で説明)を確認した時に、売ろうとしていた土地にちょっとだけお隣さん名義の土地が入っているように見えます。

アナタは気になって、お隣さんに「地図上ではこうなっていますが、境を決めているのでこっちが正で大丈夫ですよね?」と確認しに行きました。

お隣さん「え?地図ではそっちにウチの土地が入っているんだから、そこはウチの土地でしょ?」

アナタ「いやいや、境を決めてるじゃないですか?」

お隣さん「そんなんウチの親が勝手にやった事で、私は知らないし。」

 

はい。モメ決定です。こんなの日常茶飯事です。

 

上に出てきた「土地台帳付属地図」とは、明治時代に作られた適当な地図です。

これを元に土地の境界などがわかるようになっているのですが、

恐ろしい事にそれが今まで更新されていません。

だからモメるんです。

 

対策としては「測量を依頼し、お隣さんとの境も決めて登記する」がありますが、

これが高額。何十万もかかります。

どうでもいい土地にそんなお金払いたくありません。

だから口約束で土地の境を決めたりしていますが、いざって時に登記していない事がアダに。

 

そこで登場するのが、今回のテーマ「地籍調査」です。

 

これは簡単にいうと、明治時代に適当な測量で書いてる地図を元にしていたら問題だよね。新しく作り直そうか ←(いやいや、今更?)

って事で、国が中心となりやっている事業。

これの利点は、国が測量、登記までやってくれて金額はタダ。

境もお隣さんと国土交通省の職員の立会の元で決めた場所が境になります。

 

ナイス国っ!!

って思うでしょ?

 

ところがこの地籍調査、昭和26年からやってます。

 

これで国土の何%の調査が終わったかというと、50%。

九州や東北で結構進んでるみたい。

全て土地を測量するのにあと60年はかかる計算です。

 

なぜこんなに進まないのか?

金も人員もかかるし、そんな急いで新しい地図を完成させなくてもいいし。

必要な人は自分で測量依頼するでしょ?的な感じです。

調査費用についても、国が50%、県が25%、市町村が25%と分担となっていて

この3つの内のどれかで予算がつかなくても話は進みません。

 

まぁ、いつかは自分の土地も地籍調査してくれるって事で気長に待っていてください。

 

大事なのは、いざ!地籍調査が始まるよ!って時。

この時点でお隣さんとモメてしまった場合、

「え?モメてる?じゃあ後は勝手にやってくださいな。さいならー」

って事で終了です。ちーん。以後、二度と来ません。

 

なので、大体の境は決めているけど、測量代や登記まではしていないっていう状態で地籍調査を待っているのがベストです。(口約束じゃなく、境の証拠写真とか、お互いに一筆書いた書類などを持っているとなお良し)

 

そうする事によって、タダでお隣さんとの境がハッキリと確定できるというメリットが生まれます。

 

ここで注意点が。

地籍調査に合わせて土地の売買はできません。

 

あくまでも土地の境界線を決めるものだという認識でお願いします。

 

地籍調査が始まる前には、公民館などで住民に対して説明があったり、市町村の配布しているパンフレット等にも情報が載るのでご安心を。

 

土地問題に悩んでいる人に少しでもお役にたてますよう。。